*ナチュラルフードコーディネーターの食BLOG*

食べること大好き!アトピーだけど、おしゃれしたい!いつまでもキレイでいたい!そんな私のシンプルハッピーな食生活の記録。時々、3歳7歳男の子育児の日々。

アトピーを食事で改善した私のおすすめ本5選

アトピーステロイド歴27年を食事で改善した私が、おすすめの本をまとめてご紹介します。

 

食事で、肌荒れ・アトピーを改善したい!でも、何から始めていいか分からない!

私が、肌をきれいにするために読んだおすすめ本を紹介します!!

 

 

 

からだの自然治癒力をひきだす食事と手当て

 

食事を変えよう!と決意したのは7年前、26歳の時。

その頃の食生活と言えば、魚よりもお肉大好きスイーツ大好き、乳製品も好き嫌いなく何でも食べる世間一般的な普通の食べ方をしていると思っていました。

アトピーだから、なるべく野菜は多めに食べようと意識していたものの、自分が食べたもので、体ができていることも知らず、テレビや雑誌で、取り上げられるグルメ特集を鵜呑みにして、ブームに乗っかったり。

 

そんな中、脱ステをするなら、食生活を変えなければいけないということを知り、好きなもの食べられないなんてツライと思いながらも、

まず手始めに読んだのがこの本。

 


 
マクロビオティックの考え方に基づいた食べ方、手当てが書かれています。 

マクロビオティックとは、玄米菜食を基本とし、独自の東洋思想に基づいて食べ物を選択し、自然と調和して生きる生活法のことです。 

簡単に言うと、おばあちゃんの知恵袋的な昔からされてきた食事法やお手当てが載っています。

 

マクロビと聞くと、肉ダメ!魚ダメ!白砂糖ダメ!と厳格なイメージもあると思いますが、「身土不二」「一物全体」を原則とした考え方、季節や体調に気を配り、理想的な食材や調理法を選択するスタイルは、健康的な食生活を始めたいと思っている方へとても参考になると思います。

 

西洋医学からすると、少し科学的ではなく、本当かなと思う部分もあるかと思います。

私も,初めは半信半疑(^^;)

いくつか試してみると、梅醤番茶など、よく効くものがあり驚きました。ちなみに、食当たりでお腹を壊した時に、抜群に効きました!(苦笑)

効果には個人差があると思いますが、自分の取り入れやすい所から、取り入れていけばいいと思います。

 

読んだ後の感想は、目から鱗!今まで知らなくて損してた!

一家の台所を担うお母さん方にも、読んでほしい一冊です~!

 

ちなみにですが、私も厳格なマクロビ食生活ではありません。

 

 

 

 

アトピーなんて飛んで行け!

 

 アトピーで脱ステロイドした7年前、前回紹介した「からだの自然治力をひきだす食事と手当て」の次に読んだのがこの本。

 

 

 

この本は、もと薬剤師の著者が、娘さんの重症化したアトピーの病院での治療に疑問を覚え、食事療法で克服した経験から、実際に克服した患者を中心に「アトピーなんか飛んで行け!の会」を設立し、13年間積み上げた経験をまとめられた本です。

 

この本が、分かりやすいのは、基礎編と実践編に分かれていて、自分の読みたいところから読み進められる点です。

 

まず、基礎編では、アトピーをもっと知ろう!ということで、アトピー性皮膚炎と食生活の関係を独自の「オーバーフローモデル」を使って説明しています。

 

「オーバーフローモデル」とは、アトピーの症状は特定の食べ物のアレルギー反応によって起きるのではなく、ある栄養素を摂り過ぎた時に湿疹として溢れるのではないかという考え方で、人間の体を湯船に例え、分かりやすく説明しています。

 

オーバーフローを引き起こす栄養素に関しても、タンパク質過剰脂肪過剰糖質過剰の場合について、細かに観察されており、とても興味深いです。

 

アンチステロイドを唱えるだけでなく、ステロイドがどのように効くのかまで説明されており、ただステロイドを辞めるだけでは治らず、食生活を整えた上で、徐々にステロイドを減らしていけば、時々食べ過ぎても、ほんの少しステロイドを使うだけでおさまり、ステロイドが手放せなくなるということはないという立場にたっています。

 

治療法としては、運動、睡眠の生活習慣を整えた上で、独自の食事療法を紹介しています。

 

具体的には、肉、乳製品、砂糖を控え、魚を食べる、油の質に気をつけ、バランスよく食べるという考え方で、タンパク質、脂肪の摂り方をとても詳しく説明されています。

 

初めて食事療法を始める方は、どのような割合で、どの栄養素を摂ったらいいのか分からないと思うので、とても参考になると思います。

 

 

 実践編では、実際に食べてもいい食材は何なのか、どのように調理すればいいのかを詳しくまとめてあり、重ね蒸しをおすすめしています。

理論が分かったとしても、毎日どのように食べればいいのかが分からなければ、途方に暮れてしまいますよね。

 

私も脱ステロイドを始めた頃は、作ることができるレシピも少なく、重ね蒸しのお世話になりました。油も使わず、ただ蒸すだけなので、とても簡単です。

 

他にも、スキンケアについてやステロイドを徐々に減らしていく方法、学校給食への対処法など、食事療法を始めると疑問に思うこと、知りたいことが網羅されています。

また、タンパク質、脂肪の減らしすぎにも触れており、食事療法を始めた方が、よく陥りやすい落とし穴も回避することができます。

 

また巻末には、「アトピーなんか飛んで行け!」の会員が、実際に治った経緯や食べていたものをまとめており、とても参考になります。

 

 

著者の谷尾さんは、”この本の基礎となる考え方は学会などで承認されたものではなく、あくまでも体験に基づいた仮説であり、今後様々な研究がされ、実証されることを期待しています”としていますが、アトピーの方なら、共感できる部分がたくさんあり、ステロイドを減らしたい、食事療法を始めたいと思っている方に、手始めに読むことをおすすめします。

 

 

油を断てばアトピーはここまで治る

 

 

 

 

脱ステロイドで治療してくれる皮膚科を受診した時、まず言われたのが、油を断ちなさいということでした。

そのことをもっと深く知るために読んだ本がこの本です。

 

この本は、「アトピーは、消化されなかった食べ物が皮膚に噴出したもの。まずは、薬で痒みを止め、その間に食べ物を変えて体内から根治させる」という考え方に沿って進んでいきます。

炒め物や揚げ物を頻繁に食べていると、キッチンの換気扇のように体内に消化しきれない油・動物性たんぱく質がたまっていくという立場から、なぜ、油が良くないのか、油や動物性たんぱく質とはどのように付き合えばよいのかを、症状の重さ、軽症、中等証、重症、最重症の4つに分け、詳しく解説してあります。

 

この本で初めて知ったことは、アトピーの重症さによっては、米も原因になり得るということです。米が原因かは、人それぞれで違うので、思い当たる方は、この本を参考に避けてみてもよいかもしれません。

そのほか、巻末に、「食事療法をして栄養は足りるのか」など、治る過程で心配になることの質問&回答もあるので、助かりました。

 

 また、ステロイド剤を悪とせず、戦略的に使い、減らしていく方法についても書かれており、参考になるかと思います。

 

この本を参考に、油を減らした生活をしていくと、確実にジュクジュクした皮膚症状が治っていくのを実感できました。

 

ただ、3,4年ずっと減らしていくとその他の不調も出てきたため、現在は、アマニ油など、オメガ3の油もバランスよく摂るようにしています。

 

 

 食べるほど「美肌」になる食事法

 

 

 

食事を変えようと決意した7年前、食事療法というと和食だったり、おばあちゃんみたい食事という古臭いイメージでした。

そんな食事療法のマイナスイメージを変えてくれた本です!

著者は、現在30代で、20代の頃から、とにかくきれいな肌になりたい・痩せたい一心で、食べ物を整えてきたというところに、共感できる方にはおすすめの本です。

腸を整えることが美肌・ダイエットに繋がることを分かりやすく説いています。

ダイエットメインの話も多いですが、油・お肉少なめ・添加物なしの調理法は、とても参考になりました。

そして、著者の考え方「知識を持った上で、何を食べても自由!なりたい自分になる食べ方をする!」という考え方は、私もいいなと思っています。

きれいになりたいと思う方は、ぜひ読んでみてください。

 

 

 

 

 

アトピーを治したくて頑張っているのに、なかなか成果が出ないという時に、読んでほしい本です。でも、具体的な治療法が載っているわけではありません。

私は、27歳の時、食生活を変えて、ステロイドなどの薬なしで、生活できるようになるまで、ずーっとアトピーにとらわれながら、でも、アトピーだと、気づかれたくなくて隠しながら生きてきました。


肌の汚いコンプレックス、常に薬が必要な煩わしさ、薬の副作用、痒み、痛み、周りの人に分かってもらえないつらさ、一生治らないのかという不安。


この本にもあるように、自分にとってうまくいかない時は、すべてアトピーのせいにしていました。


この本には、根本的な治療法が載っているわけではありません。
それぞれのアトピーとの向き合い方のストーリーです。
 
本の中で、印象に残ったのは、「アトピーは百人百様であること」「アトピーは、自分の意志で治そうと思うことが大事」そして、「アトピーを受け入れることができた時が、本当に治ったということ」の3つです。


最後の「アトピーを受け入れること」って、すごく難しいと思います。

 


ステロイドを使っていた頃はもちろん、アトピーであることを受け入れることなんてできなくて、「アトピーになったのは、お母さんがこんな体に産んだのが悪い」とひどいことを言ってしまったり、水泳や体育など肌を出さないといけない時は、アトピーを言い訳にして休むのに、普段は、周囲にバレたくなくて、ステロイドを塗り込んで、普通の人と同じ生活をできるよう無理してみたり。


大学受験の時は、痒くて勉強できないから、ステロイドを内服して、ムーンフェイスになり、網膜剥離で、手術もしました。


でも、結局は、アトピーの根本的な原因は見つめず、臭いものに蓋をするかのように、色素沈着や肌がゴワゴワになりつつも、ステロイドを塗り続けてきました。

 


27歳の時、食生活を見直して、自分の力で治そうと決意し、リバウンドしつつも、1年後には、薬なしで生活できるようになり、化粧水すらつけなくても乾燥しなくなりました。


ステロイドをつけていた頃は、何が原因で痒くなるのか分からなかったけれど(食物アレルギーはなし)、食生活をシンプルにするようにしたら、これを食べると調子が悪くなるという身体の声が聞こえるようになりました。

 


でも、脱ステ後2年経った頃、次男を妊娠すると、乾燥、痒み、白い落屑などが復活し、食生活は変えていないのに、コントロールできなくなりました。
産後1年くらいは、この状態が続き、今やっと落ち着きました。


今思うと、産前産後は、寝不足、異常な食欲で食べ過ぎたり、ホルモンの変化があったりと、体にストレスがかかっていたのかなぁと思います。


それから、アトピーを絶対治そうという考え方から、体質がアトピーということには変わりはないので、アトピーと向き合って、うまく付き合っていこうという考え方に変わりました。


「アトピーを受け入れる」とは、この本の言葉を借りると、「アトピーにとらわれなくなること」、「アトピーを気にしないようになること」です。


完全にその状態になるのは、かなり難しいと思いますが、この本を読むとスーッとこころが軽くなります。


たくさんのアトピーの方に、読んでほしいなぁと思います。